2020.04.28更新

●妊娠糖尿病にかかったお母さん・赤ちゃんが将来発症する可能性のある病気

一般的に妊娠糖尿病の最大のリスクと考えられているのは、母児や新生児の合併症です。

しかし、妊娠糖尿病と診断されたことのある女性は将来危険な2型糖尿病にかかりやすく、妊娠糖尿病のお母さんから生まれたお子さんは、成長期に入ってから(もしくは成人してから)生活習慣病にかかるリスクが高まるといわれているため、妊娠中や分娩時のみに注意を払えばよいわけではありません。

 

妊娠とは、「おなかの中に糖を必要とする赤ちゃんをもつ」という事であり、女性にとってひとつの負荷テストになると捉えられます。

妊娠により妊娠糖尿病にかかったという方は、インスリンの分泌が悪いか効きが悪い体質ということになりますから、将来2型糖尿病にかかる頻度が高くなりやすいのです。

特に、肥満の方や妊娠早期に妊娠糖尿病と診断された方、妊娠中の血糖値が高かった方やインスリン分泌が少なかった方などは、産後も定期的にスクリーニング検査をうけ、食事や運動による健康維持に気を配っていく必要があります。

妊娠糖尿病にかかったということは、長い人生の中で妊娠可能な若い時期に「自分が糖尿病になりやすい体質であることが分かった」と捉えてもいいかもしれません。

 

●なぜ将来子供が生活習慣病にかかりやすくなるの?胎児期の過栄養が原因

おなかの中の赤ちゃんは、臍帯を通して適度な栄養を得て、適度にインスリンを分泌することで成長していくことが理想です。

しかし、妊娠糖尿病患者さんの胎児はお腹の中で「過栄養」状態になりやすい傾向があります。

糖を必要以上に与えられた胎児は、それを代謝するためにインスリンをたくさん分泌する体質となる傾向があります。

すると、生まれてからもそのお子さんはインスリン分泌が過剰という状態が続き、将来的に代謝異常を起こしやすくなる可能性があるのです。

これが、妊娠糖尿病患者さんのお子さんが将来生活習慣病や糖尿病になりやすいといわれる理由の一つです。

 

●妊娠糖尿病は3段構えで考える。

・妊婦さん、胎児、新生児の合併症の増加

・出産から2年後、5年後、10年後など、将来のお母さんの2型糖尿病発症のリスク増加

・子宮内において高血糖にさらされた胎児が将来生活習慣病などを発症する可能性

妊娠糖尿病とは、この3段階構えで考え長期的視点をもっていかなければいけません。

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.24更新

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。

自覚症状としては

(1)月経周期が35日以上

(2)月経周期が以前は順調だったのに現在は不規則

(3)ニキビが多い

(4)やや毛深い

(5)肥満

PCOSでは、超音波で卵巣をみると10㎜位の同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないのが特徴で、ネックレスサインと呼ばれています。

どうして排卵うまく行われないかというと、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因といわれています。

自覚症状の(3)(4)は男性ホルモンが高いことによる症状です。

男性ホルモンを高くさせている原因は、脳から出ているLH(黄体ホルモン)と血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。

それらが正常より強く卵巣に作用して男性ホルモンが局所的に上がっていると考えられています。

ですからPCOSの方は、生理中の血液検査で脳から出るゴナドトロピンをはかるとLHがFSHより高くなるという特徴があります。

また、血中の男性ホルモンの値も軽く上昇していることがあります。

 

多嚢胞性卵巣症候群の原因

原因についてはさまざまな説があり、未だにはっきりとは解明はされていません。

しかし現在のところ内分泌異常、あるいは糖代謝の異常などが考えられます。

●内分泌異常

脳下垂体からはLH(黄体形成ホルモン)FSH(卵胞刺激ホルモン)が出て卵巣に働き卵胞の発育を促しますが、多嚢胞性卵巣症候群の方はこのうちLHの分泌が増えFSHとのバランスの乱れがおこり卵胞がうまく発育できないようです。

排卵がおこらないと排卵をさせようとさらにLHの分泌が増えるため、乱れがますますひどくなるという悪循環に陥ります。

●糖代謝異常

近年、多嚢胞性卵巣症候群はインシュリンと関連しているものと思われています。

インシュリンは膵臓から分泌されるホルモンで、グリコースから体にエネルギーが得られるようにするものです。

多嚢胞性卵巣により、このメカニズムに影響する細胞ができ,インシュリンの量が増加するためにより、さらに男性ホルモンも増加するのではないかと言われています。

これにより、月経不順や毛深くなったりします。

 

たとえ、多嚢胞性卵巣症候群と診断されても自力で排卵があれば自然妊娠も可能だそうです。

ところが、排卵しずらく排卵日の特定が困難だったり、排卵の回数が少ないために妊娠しずらくなっていたり、無排卵の場合は治療が必要になります。

 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.21更新

子宮筋腫ができる子宮は一体どのようなものなのでしょう。

まずは子宮についての予備知識をご説明します。

 

子宮には胎児を育てるという役割があります。

鶏卵大の大きさで、平滑筋という筋肉でできている袋状の臓器です。

大きくふたつの部分に分けられ、上部3分の2が子宮体部、細くなっている部分である下部3分の1が子宮頚部と呼ばれます。

子宮は、外側から漿膜・子宮筋層・子宮内膜の3層で構成されています。

子宮内膜は一定の周期で厚みを増し、妊娠が成立しない時には剥がれ落ちます。

これが月経です。

 

子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。

腫瘍とは、異常に増えた細胞の集団で、コブのような塊のことをいいます。

子宮筋腫は良性なので、がんのように他の細胞を脅かしたりするものではありません。

ただ、腫瘍の大きさや数、発生する位置などで症状が出ることがあり、それが問題となります。

 

子宮筋腫は、発生する場所で「子宮内筋腫」「粘膜下筋腫」「漿膜下筋腫」の3種類に分けられます。

タイプによって症状や治療法が変わってます。

 

●子宮内筋腫

子宮の筋肉の中にできる筋腫です。

子宮筋腫の6~7割はこのタイプで、最も多くみられるものです。

色々なところにいくつもできやすく、大きく成長しやすいのが特徴です。

 

●粘膜下筋腫

子宮内膜のすぐ下に発生する筋腫です。

約1割がこのタイプで、小さくても症状が出やすいのが特徴です。

 

●漿膜下筋腫

子宮壁の外側にできる筋腫です。

子宮筋腫の2~3割がこれにあたります。

子宮の外側に向かって成長し、筋腫が大きくなるとほかの臓器を圧迫してしまい症状が出ます。

 

では、なぜ子宮筋腫は発生するのでしょう。

その原因ははっきりとは分かっていません。

子宮筋層には、子宮筋腫の核が存在しており、それが大きくなったものが子宮筋腫です。

その成長には女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが関係しています。

どちらも卵巣から分泌されます。

しかし、子宮筋腫の核の全てが卵巣ホルモンの影響を受けたとしても、そのすべてが全部大きく成長するとは限りません。

卵巣ホルモンの影響で成長するので、成熟期の女性に多く発生し更年期以降は縮小する傾向があります。

 

●子宮筋腫の症状

代表的なものは、過多月経・貧血・月経痛などがあげられます。

最も多い症状は過多月経です。

 

「過多月経」

月経が10日以上続く、月経の出血量が多い、血液の塊がたくさんでるなどがあります。

筋腫により子宮筋膜の面積が増えることで、げっけいの際に剥がれ落ちる内膜の量が増えるため出血量が多くなります。

 

「貧血」

過多月経によって鉄欠乏性貧血になります。

 

「月経痛」

筋腫は収縮しないので、筋腫以外の筋肉部分が月経血を排出するために強く収縮します。

強い収縮で辛い月経痛が起こります。

他にも、筋腫が握り拳程の大きさになると下腹部に硬いしこりを感じるようになったり、筋腫が他の臓器を圧迫して便秘や腰痛、下腹部痛、頻尿などを引き起こしたりします。

 

子宮筋腫は、女性なら誰にでも起こりうる病気です。

気になる症状がある場合は、婦人科を受診し相談しましょう。

年齢やライフスタイルによっても治療法が変わってきます。

 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.20更新

基礎体温とは、朝目覚めた後体を動かす前の最も安静時の体温の事です。

女性の体温は、病気や重いストレスがあるときを除けば、はぼ0.3から0.5度の間で周期的に変化します。

この基礎体温を毎日測定、記録すると生理周期を知ることができます。

生理周期を知ることで、排卵の有無や、月経の時期、妊娠しやすい時期などの状態を把握することが出来ます。

・基礎体温の測り方

基礎体温計を用意します。

基礎体温を測るには、小数点第2位まで表示できる基礎体温計が必要です。

基礎体温は低温期と高温期で0.3~0,5度の違いしかないので通常の体温計では正確に測定することが出来ません。

・毎日同じ時間に測定する。

毎朝、起きたらすぐに測ることも大切なポイントです。

起床時間がずれたとしても、起きたときにすぐに測るようにして下さい。

基礎体温は、朝目覚めてすぐ測定するのがベストなのですが、ちょっとトイレに行ってしまった程度なら約30分安静にした後で測定すれば大丈夫です。

都合上、朝どうしても測れないという場合は、夜測ることも可能です。

毎晩同じ時間になるように、そして約30分安静にしてから測ってください。

同じ時間に測れなかった時は、その日の時間を記入しておきましょう。

あまり神経質にならずに続ける事が大切です。

・舌の裏で測る。

舌の裏側に体温計を当てる基礎体温計は、舌の裏側にある筋の根本に当てて測ります。

間違えて舌の上で測ると0.04~0.1度程の誤差が出てしまいます。

舌の裏に当て、口を閉じて空気に触れないようにするのが正しい測り方です。

また、ずれたりしないように体温計を指で支えることもポイントです。

・安静な状態で測る

起きたり、飲食やあくびするだけでも体温は上がってしまいます。

できるだけ体を動かさず布団で寝たままの状態で測りましょう。

検温中も動かないようにしてください。

・飲食を控え、たっぷり睡眠をとる

飲酒や睡眠不足に注意、お酒を飲んだ次の日や睡眠不足の時は基礎体温を正しく測れないことがあります。

排卵日を知りたい方はできるだけ飲酒を控えたっぷり睡眠をとるようにしてください。

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.17更新

子宮内膜とは赤ちゃんが宿る(受精卵)が着床する組織であり、毎月月経の際に剃がれて出血とともに膣から出てくる子宮の内側にある組織です。

この組織が本来あるべき場所以外の異なる場所に出来るのが子宮内膜症。

 

●子宮内膜症の病態(炎症)と(癒着)

子宮内膜症の原因、分からないことが多いのですが内膜症により引き起こされる病態は主に(炎症)と(癒着)がキーワードです。

内膜症の病態は、細菌の感染を起こしているわけでもなく(炎症)という組織の変化がもたされているのとは厳密には異なりますが、あたかも慢性炎症のごとく病変の進行と沈静化が繰り返されています。

(炎症)の起こった組織はやがて(癒着)を形成します。

(炎症)(癒着)ともに、疼痛の原因となります。

子宮や卵巣の周囲で一番痛みに対して敏感な組織は腹膜です。

内膜症の炎症的変化によっても、形成された癒着によっても、腹膜は痛みを感じます。

 

子宮内膜症の主な症状は月経痛

●月経痛が酷い、または年々酷くなる

●月経量が多い

●排便時や性交時に引きつるような痛みがある

まれなケースでは腸に内膜症があって月経のたびに血便が出たり、肺に内膜症があって月経のたびに肺に穴が開いて胸が苦しくなるという人もいます。

内膜症が見つかるきっかけとして最も多い症状は月経痛です。

生理痛は多くの女性の悩みであり、当たり前のものとなっている人も多いのでこの痛みだけでは全くといっていいほど気がつきません。

ただし、この痛みも月経が発生するたびに重くなっていくので、その変化の仕方で気がつく人もいるようです。

ある程度悪化すると、吐き気や嘔吐や下痢や排便痛などの症状が出るようになって、腰痛になってしまたっり不正出血や過多月経になってしまうこともあるようです。

月経のタイミング以外でも下腹部に痛みが発生することもありますので、その症状から気がつくということもあるそうです。

 

●子宮内膜症の原因

このように女性特有のやっかいなものを色々ともたらす子宮内膜症ですが、明確な原因はわかっていないようです。

仮説はありますが、はっきりとしたことは不透明となっています。

その仮説とは、子宮内膜移植説と体腔上皮化生説です。

前者は、生理の時に発生する血液が膣を通って体外に行くものなのに卵菅の方に逆流してしまって腹腔に達してしまったり、血管やリンパ菅を通ってほかの部位に移動してしまうという内容です。

後者は、子宮や卵菅などの臓器を包んでいる腹膜や卵巣を包んでいる皮膜などの上皮細胞が子宮内膜細胞に変化してしまうという内容です。

どちらも、まだ仮説の段階なのではっきりしたことはわかっておりません。

また、晩婚、出産回数の減少が原因とも言われています。

非常に気がつきにくい厄介な病気ではありますが、月経のタイミング以外での下腹部の痛みといった症状も出るので生理痛以外のおかしな症状を見つけた方は一度病院で診察してもらいましょう。

 

 

 

 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.14更新

○高温期が10日以上続く

○高温期と低温期の体温差が0.3度以上である

○高温期の途中で体温が落ちない

○低温期から高温期に3日以内で移行する

 

基礎体温が低温期と高温期の二相に分かれていると、より妊娠しやすい時期(排卵期)を把握しやすくなります。

ただし、基礎体温はちょっとした体調の変化などにも影響を受けるため、多少差があっても心配しすぎないで下さいね。

三周期くらいは基礎体温を記録してみて、自分の基礎体温や整理周期を把握するようにしましょう。

 

●基礎体温のタイプ別に不調をチェック

 

●低温期が長く高温期が短い

排卵期に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)には、子宮を妊娠しやすい環境に整える役割があります。

プロゲステロンには体温を上昇させる作用があるため、排卵後に基礎体温が上がって高温期が訪れます。

 

高温期が10日以上続かないということは、黄体機能が低下していて、プロゲステロンの分泌量が早く減少してしまっている可能性があります。

そのため、月経による出血のタイミングが早くなることもあります。

 

●高温期が不安定

高温期を保ちきれず、体温が上がったり下がったりと不安定な波形を描く場合も、黄体機能不全によりプロゲステロンが正常に分泌されていない可能性があります。

また、排卵以前に卵胞の発達が遅れていることもあります。

 

黄体機能不全があると子宮内膜が十分に厚くならず、せっかく受精しても着床が起こらずなかなか妊娠できない原因にもなりうるので注意が必要です。

 

●二相に分かれているが、全体的にガタガタである

基礎体温がガタガタでも、高温期と低温期の二相に分かれていれば排卵は起こっているとかんがえられます。

しかし、妊娠を考えている人にとっては排卵日が予測しずらいのは、困りますよね。

 

基礎体温が安定せず、グラフがガタガタになる場合ストレスで自律神経が乱れている可能性があります。

環境の変化による一時的なものであれば問題ありませんが、普段から疲れを溜めすぎないように気をつけましょう。

 

●一相しかない(高温期であるはずなのに体温が低い)

本来であれば高温期であるはずの時期に0.3度以上の体温上昇が起こらない場合、排卵が黄体へと変化しておらずプロゲステロンが十分に分泌されていないことが考えられます。

人によっては、高温期と低温期の差がほとんどなく一相だけのグラフになってしまうこともあります。

この場合、子宮内膜に対するプロゲステロンの作用が少なく受精卵が着床するために必要な子宮内膜を保つことができません。

また、生理が起きても排卵が起こっていない無排卵月経の状態の可能性もあります。

生理不順になりやすく、不妊につながるおそれがあります。

早めに婦人科を受診しましょう。

 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.13更新

急性乳腺炎とは、産褥期に発生する乳腺から分泌された乳汁が乳房内でうっ滞(流れが悪くなってしまう事)することで炎症を起こし、乳房が腫れて痛みを伴う状態です。

一般に、産後2~4日経過すると乳汁分泌が増加します。

このとき、乳管開口部(乳頭の内側にあり、乳汁が出てくる出口の部分)が詰まってしまうと、乳汁排泄不全を起こして乳房の内側からの圧が上がります。

この状況を放置すると、細菌感染により乳腺が炎症を起こしてしまうことがあります。

乳腺炎の発症頻度は、授乳女性の1~2%程度と言われています。

 

原因

 

急性乳腺炎は炎症の程度によって、うっ滞性乳腺炎・化膿生乳腺炎・乳腺膿瘍の大きく3種類に大別できます。

 

●うっ滞性乳腺炎

乳汁排泄不全による乳汁のうっ滞が原因であり、産褥3~4日目以降に発症することが多いです。

非感染性で、ほとんどの場合は片方の乳房のみ生じます。

 

●可能性乳腺炎

乳汁のうっ滞をベースとして、二次的に細菌感染を起こした状態です。

産褥2~6週頃に起こりやすいです。

 

●乳腺膿瘍

可能性乳腺炎がさらに進行して、乳頭に亀裂があったり、赤ちゃんの咥えかたが乳頭の形状にうまくフィットしていないことがあります。

 

その他、授乳に問題がある場合、例えば赤ちゃんの抱き方が適切でない、定期的な授乳が出来ていない、必要以上に長時間授乳をしている、赤ちゃんの飲み残しをそのままにしていることなどが考えられます。

 

また、環境に問題がある場合は高脂肪の食事により乳頭が詰まりやすくなっている、衣服や下着の圧迫で乳房の血液循環が悪化している、十分な休息が取れていないことが考えられます。

 

症状

急性乳腺炎の症状は、うっ滞性乳腺炎、化膿性乳腺炎、乳腺膿瘍でそれぞれ異なってきます。

 

●うっ滞性乳腺炎

痛みを伴う乳房の腫れがあり、乳汁がうっ滞している部分を触ると硬いしこりに触れます。

この状態ではまだ乳汁のうっ滞のみで強い炎症は無く、発赤や発熱がないことが一般的です。

 

●化膿性乳腺炎

細菌感染の合併・進行により乳房に痛みと腫れに加えて発赤と熱感を伴うようになるほか、悪寒や震え、高熱やだるさなど全身に症状がみられるようになります。

このとき、症状のある乳房側の腋下のリンパ節が腫れて痛みを生じる場合もあります。

 

●乳腺膿瘍

乳房内で菌感染した部位に膿瘍が形成されることから、これまで述べた症状に加えて、非常に強い乳房の痛み、腫れ、色素変化(暗赤色)が認められる。

 

急性乳腺炎は、身体診察でほとんど診断可能です。

乳房を観察して腫れや赤みを観察する診察、実際に乳房に触って痛みのある部分の腫れの程度や膿瘍の存在を確認する診断のほか、左右両方の腋で体温を測定します。

診察や触診をして化膿性乳腺炎や乳腺膿瘍の可能性があると判断した場合は、血液検査により細菌感染や炎症の程度をチェックすることがあります。

さらに、乳腺膿瘍を確認するために乳房の超音波検査を実施することもあります。

 

 

 

 

 

投稿者: 高橋整骨院

2020.04.10更新

男性不妊の原因

精巣で造られた精子は、精巣上体、精菅を経て精嚢で前立腺由来の分泌液とともに精液を構成し、性的絶頂期に射精される。

これらの機能のうち1つでも障害されると男性不妊の原因になる。

男性不妊のなかでも造精機能障害が最も多く、全体の70~80%を占めている。

①造精機能障害

精子の形成や成熟ができない。

主な原因…突発性、精索静脈瘤、停留精巣、精巣炎

②精路通過障害

精子の運送経路が障害されている。

主な原因…先天的な発育不全、精菅炎、精巣上体炎

③副性器障害

精嚢、前立腺の炎症により、精子が影響を受ける。

主な原因…精嚢炎、前立腺炎

④性機能障害

主な原因…性交または射精ができない。

性交障害、射精障害。

 

造精機能障害のなかで最も多いのは、突発性(原因不明

)の乏精子症であるといわれている。

そのため男性不妊が疑われた場合、精子の性状を調べるために精液分析法が行われる。

●精液分析法

精子の性状や性液の量、濃度をチェックします。

・乏精子症

 精子濃度が2000万/ml未満

・精子無力症

 前進する精子が50%未満、もしくは高速に前進する精子が25%未満

・奇形精子症

 正常な形態の精子が15%未満

・無精子症

 精子中に精子が存在しない。

 

 

投稿者: 高橋整骨院

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